2013年11月以来、発行をさぼってきましたが、12年ぶりに復活することにしました。過去記事は改めて、PDF或いは写真版で再録する予定です。 談合事件、建築の事故、公務員の犯罪、外国人の犯罪等、今日の記事が明日になると忘れられる。きになる記事を拾い掲載していきます。
信大と地元企業がタッグで開発!
除染作業での実用化へ・長野!
毎日新聞 2012年11月22日
信州大繊維学部の村上泰教授(無機材料化学)と諏訪市の無機材料開発・製造「エヌ・ティー・エス」(宮沢伸社長)は2012年11月20日、放射線の遮蔽効果を持つ粉状の材料を共同で開発したと発表した。「放射線発生源をその場で遮蔽でき、廃棄する問題がない」といい、開発を依頼した福島県の企業などが放射性物質の除染作業での実用化を目指している。
自然界にある化合物「シリカアルミナ」が主成分で、水と混ぜて使う。微細な穴を多数持つ構造のため、汚染土に散布すると放射性セシウムを吸着。土の表面を覆って粘土化・ガラス化し、放射線を遮蔽する。固まるので降雨などで流出する恐れもないという。
依頼元の福島県の企業やNPOなどの協力で5月と10月、同県いわき市の汚染土1キロを対象に実施した試験では、ベータ線が80?87%、ガンマ線が69?87%低減できたという。
村上教授は「放射性廃棄物をどこに持っていくかが問題になっているが、移動では解決は難しい。その場で抑えようというのが発想の原点で、天然の物質を加工して使うので、安価にできる」と強調。宮沢社長は「依頼を受けて取り組んだ。被災地の役に立てばと思う」と話した。